医療トピックス No.3 経鼻的胃内視鏡検査での受診率向上と検査法の普及を目指して

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経鼻的胃内視鏡検査での受診率向上と検査法の普及を目指して

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第二回経鼻的胃内視鏡検査法九州懇話会

第二回経鼻的胃内視鏡検査法九州懇話会

■H18年1月21日

福岡市のイムズホールで開催され、約240名程度が出席し、今回も盛況であった。耳鼻科の講師による鼻咽頭部の解剖や疾患及び耳鼻科的な鼻の麻酔および鼻のファイバー挿入手技等についての講演は印象深く、非常に有意義であった。

経鼻的胃内視鏡検査、特に鼻腔に関しての基本的事項を列挙する

経鼻的胃内視鏡検査、特に鼻腔に関しての基本的事項について
  • 鼻腔の局所解剖と鼻腔、咽喉頭部の疾患を把握する。
  • 鼻腔の疼痛を極力防ぐ為に充分な鼻腔への麻酔を行う。
  • 中鼻道では鼻呼吸をさせる。
以上のことをマスターすれば、容易にファイバーが挿入でき、鼻出血も稀である。(他の合併症は認めていない) 当院では、殆ど中鼻道からファイバーを挿入している。中鼻甲介を目標としてその上面でファイバーを通過させ、中鼻道に到達したら鼻で大きく深呼吸させて挿入すると鼻咽頭及び声帯、食道入口部が観察できる。 挿入時の鼻腔所見を下記に示す。(図1)
下鼻甲介、鼻中隔、中鼻甲介 中鼻道
声帯 食道入口部

診断に苦慮した貴重な一例

診断に苦慮した貴重な一例
胃の幽門前庭部(胃の出口付近)と体上部(胃の上部付近)に、中央が陥凹した隆起性病変を認め、その一部の粘膜が黒色を呈していた。(図2)
胃前底部 胃体上部 胃体上部
肉眼的所見及び生検での病理組織検査では、診断が困難であった。患者さんは10年前に皮膚の悪性黒色腫(メラノーマ)での手術既往があった為、免疫組織化学的検査を施行し、病歴などから総合的に検討した結果、悪性黒色腫の胃への転移と診断された。
経鼻的胃内視鏡検査での受診率向上で様々な疾患が発見されることを期待したい。

増加傾向にある経鼻的胃内視鏡検査の施設

増加傾向にある経鼻的胃内視鏡検査の施設
約2年前までは、この検査法が、九州地区では極めて限られた施設で行われていたが、 最近では、苦痛が少ない、ストレスを感じないという患者さんの評判から、経鼻的胃内視鏡検査を施行する施設が多くなってきている。ファイバーをされる患者さん、ファイバーをする医師及び介助を行う看護師、それぞれがストレスなく検査ができるというメリットも検査法の普及に大きく貢献できそうで、今後さらに、施設が増加していくものと思われる。

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